桐壺の帖 三、桐壺更衣死す。そして葬送。

(現代語訳) その年の夏、ミカドの子を産んだお姫様は御息所と呼ばれるようになった。御息所は体調が芳しくなく実家に帰りたいのだが、ミカドが許してくれない。ここのところ病気ばかりしているので「いつものことだ」と思っているミカドは「もう少しここで休んでいなさい」と言うのだが、どんどん衰弱し、一週間も経たな…