源氏物語(未完) / 旧徒然草校閲日記
id:tsureduregusa
桐壺の帖 五、帰ってきた命婦の報告。
後宮に戻るとミカドは未だ眠れずにいる。それを見た命婦は可哀想に思う。屋敷の前にある鉢植えが生々しく咲き乱れ満開なのを見つめ、気を許した四五人の女を侍らせて、しんみりと物語などしている。この頃では宇多天皇が書いた長恨歌の絵に伊勢物語だとか紀貫之の短歌が書いてあるものや漢詩など、しみったれた結末の物語…