源氏物語(未完) / 旧徒然草校閲日記
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帚木の帖 十一 ゲンジの君の方位除け
(現代語訳) 翌朝、やっと雨が上がった。ゲンジの君は、こうまで引きこもっていると左大臣家の人に悪いと思い、後宮を後に訪ねてみる気にもなった。家の様子はさっぱりしている。アオイも垢抜けて、取り乱すこともない。やはりこの人も昨夜の話にあった、放っておけない女の一人だろうと安心するのだが、あまりにも淑やか…