源氏物語(未完) / 旧徒然草校閲日記
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夕顔の帖 十二 空蝉、ゲンジの君を見舞う
(現代語訳) あの伊予のスケの家の小君、空蝉の弟がゲンジの君の所へ参上することはあったが、以前のような伝言はもうない。空蝉は「嫌な女だと思って相手にしなくなったのだわ」と思えば後ろめたかった。そんな折、ゲンジの君の病を聞いて、さすがに溜息が出るのだった。夫に連れられて都を下ろうとしているので、やはり…