源氏物語(未完) / 旧徒然草校閲日記
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末摘花の帖 二 頭中将の尾行、中務の恋
(現代語訳) 今夜は、他に密通する場所があるのだろうか。ゲンジの君は、そわそわと帰ろうとする。 「ミカドが、ゲンジの君は堅物で困る、と勘違いして心配しているから、あたしは可笑しくて。まさか、こんな不純な夜歩きをしているなんて知らないでしょうから」 とタイフの命婦が冷やかすので、ゲンジの君は微笑みながら…