小説『マチネの終わりに』(平野啓一郎・著)

昨年映画公開時に観た映画、『マチネの終わりに』の原作を読んでみた。 天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。二人の恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれている。(文庫本・裏表紙より抜粋) 小説は、主人公である二人を紹介する序…