『うつくしが丘の不幸の家』(町田そのこ・著)

物語の舞台は、海が見下ろせる新興住宅地にある一軒家。 各章ごとに時間を遡って、そこに住むそれぞれの家族たちが描かれている、連作短編集。 その家の住人が、様々な事情によって、僅かな年数で引っ越してしまったことにより、近所では「不幸の家」と呼ぶ人もいるということで、決してそうではないことが最初の話からわ…