福澤徹三『怪談歳時記 12か月の悪夢』-僕達に出口はない。-

12の月には12の怪談が相応しい。 福澤徹三『怪談歳時記 12か月の悪夢』(角川書店 2011年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 初詣の夜に妻を見失った男。帰ってきた妻は、以前とはなにかがちがっていた。老人の語りが戦慄を呼ぶ「鬼がくる家」。 女子大生〈あたし〉は真夏の山中で、われにかえった。見知らぬ車に見おぼ…