伊藤計劃『ハーモニー』

「人類が目指す理想の最果て」 テーマの面白さも去ることながら、 緻密な構成と世界観、 そして比喩表現や言葉の言い回し、 章を終えるごとに次のページをめくりたくなる疾走感、 一行一行にとてつもないセンスを感じる。 文庫本にして350ページ余り、 小説としての完成度の高さに脱帽する。 著者の伊藤計劃氏、 間違いな…