千年王国から遠く離れて―「終末少女」「征服少女」「侵略少女」

古野まほろは著作である推理小説シリーズ「天国三部作」の最終刊である「侵略少女」の刊行に寄せて「本作品は極めてオーソドックスなロジック本格だ。だが主観的に述べれば、これはガラパゴス化の枢奥と最果てに到達した、総伏線主義に立脚するフーダニット本格である。ゆえに正統と異端、論と情、聖と淫等々が双立する。要は…