デミアン ヘルマン・ヘッセ著 / 実吉捷郎(翻訳)

これから世界が大きく変わろうとしている、戦争がはじまるらしいというときにこの本を読んだら、わたしはどれだけ揺れただろう。この衝撃と現実味に耐えられただろうか。とてもこわい。本の内容がこわいという意味ではありません。 ポジティブ岬とネガティブ岬の、きわっきわのキワまでを何度も往復する主人公の心理描写が…