シッダルタ ヘルマン・ヘッセ著 手塚富雄(翻訳)

同じ作品が訳によってこんなに違って感じられるのかというくらい、先に読んだ草思社文庫の「シッダールタ」とはまた別の性格を感じる主人公でした。ひとことでいうと、こっちのシッダルタのほうが 「やなやつ」です。これまで意識高い系という言葉はいまひとつ使い方がわからなかったのだけど、きっとこういうときに使う。…