「人間の絆」のフィリップの思考を追いながらモームの魅力を確認する

3年前になんとなく変なタイトルが気になって読んだ「夫が多すぎて」がおもしろくて、ここ数年で何冊かサマセット・モームの本を読んできました。モームの本は読後にじーんと、ずっと覚えていたいような気持ちが起こります。女性の気まぐれな身勝手さと男性の傲慢な身勝手さ、理想主義者と現実主義者を対照的に書くのがすご…