ゲルダ・ヴァルターの共同体論

前回の続きといえなくもない話。せっかくなので、ヴァルターが自分の論考のなかでウェーバーに触れている箇所も紹介しておきましょう。以下は、1923年にフッサールの『現象学年報』に掲載された「共同体の存在論について」の一節で、初期現象学の研究者の(狭い)世界では割と知られている箇所です。 たとえば、無差別に集…