金子光晴・森三千代・森乾 『詩集「三人」』

金子光晴(父)、森三千代(母)、森乾(息子)三人が戦争から逃げるようにして生きている間に書き綴った私家版詩集。息子20歳とすると、父50歳、母44歳の時の作品。本に持っていかれた人生が生んだ詩。 誰とも顔を合されぬといつて、室のうちにひたがくれ、本と本のあひだを紙魚のやうに逃げまはる。銀色のからだを…