上村忠男『アガンベン 《ホモ・サケル》の思想』(講談社選書メチエ 2020)

訳者でもある上村忠男が読み解くアガンベンの《ホモ・サケル》プロジェクト。高名な方であるのにかかわらず、瑞々しく真摯な執筆の姿勢に頭が下がる思いがする。 アガンベンの仕事をたどるなか、ベンヤミンからスピノザへ導かれるような感触もあったので、スピノザを語りながらベンヤミンの「新しい天使」の引用で終わって…