読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ
id:uho360
【風呂場でガタリ『機械状無意識』を読む】02.顔面性とリトルネロで読み解かれるプルースト
ガタリの『機械状無意識』(原書1979, 訳書1990)はプルーストの『失われた時を求めて』を論ずるために書かれたもので、本来第二部が主役である。「機械状無意識の冗長性物の二つの基本的範疇」としてあげられる顔面性特徴とリトルネロ(テンポ取り作用、あるいは通過作用)という二つの概念を用いることで、ガタリが「驚…