エルヴィン・パノフスキー『イデア 美と芸術の理論のために』(原書 1960, 平凡社ライブラリー 2004)

美学におけるイデアの位置と神学における神の位置の歴史的な並行性を感じさせてくれた作品。パノフスキーの『イデア』は美と芸術の側のイデアの位置の描出をしているだけで、神学側の神の位置の歴史的変遷を語っているわけではないのだが、私がよく読ませていただいている作家佐藤優氏のキリスト教(プロテスタント系)の…