読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ
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廣末保『芭蕉 俳諧の精神と方法』(平凡社ライブラリー 1980)
一冊の本を読むにあたっては中身を読む順番で印象がだいぶ変わってくることがある。本書についてはロシア文学者の桑野隆のあとがき、著者のあとがきにかえて部分収録された『隠遁の韜晦』の文章を先に読んでから、本文としての各芭蕉論にすすんでいくという順番であったのだが、最初に読んだあとがきふたつで、なにか普通…