読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ
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中央公論社 日本の絵巻20『一遍上人絵伝』(1988年刊 編集・解説 小松茂美 )
踊念仏の一遍(1239~1289)没後十年の1299年、弟子の聖戒が師の言行をとどめ置くために詞書を調え、土佐派系統とみられる絵師の法眼円伊に描かせた全12巻におよぶ伝記作品。人が集まる法話の様子や時衆による踊念仏の集団表現や、それらとともに画かれる市井の人物たちの表現が優れている。ひとりひとり異なる表情…