竹村牧男『良寛の詩と道元禅』(大蔵出版 1978, 新装版 1991)良寛と道元が観た世界の後の世界を観る世界

生きているあいだに確実に超えられない業績を残している人に出会ってしまうのは結構つらい経験ではあるのだが、本を読むということは、そんなつらい経験をあえてもとめているようなところが大きい。 なぜ強いられてもいないのに読んでしまうかというと、これは体験したことがない世界だという読書中の認識のショックにまさ…