『ドレの神曲』(原作:ダンテ、訳構成:谷口江里也、挿画:ギュスターヴ・ドレ 宝島社 2009)

視覚芸術において革命的なメディアとして十九世紀に登場した挿画本で活躍し、その初期において技術的な完成度としてひとつの頂点に達していたギュスターヴ・ドレ。本書はダンテ『神曲』のために作成された140点近い版画作品をすべて刊行当時のオリジナル版より収録し、作家、詩人、ヴィジョンアーキテクトである谷口江…