田尻町(宮城県)と小海町(長野県)の町役場円形庁舎にみる円形建築ブームの構図―円形建築の採用が連鎖的に生じる現象とその背景

坂本鹿名夫の設計による円形庁舎である田尻町役場庁舎(1958年,2017年取壊し)と小海町役場庁舎(1961年,2003年取壊し)を事例として,昭和の大合併を背景とした両自治体における建設経緯と両者の関係を述べ,円形建築ブームの背景と構図の一端を明らかにする。