高橋是清随想録 地上楽園の夢

今は、ひまがあると、都塵を葉山の別荘にさけて、おだやかな日には、うしろの山を散歩したして、仕事の事を考えている。毎日毎日の疲労が、その夜の夜の眠りで回復すると、今日もまだ働ける、と思っている。時には、何十万年か後かは知らないけれども、いつかは必ず、人間がみな神様になって、人類全体が一つの国民になり…