3.7 人種差別と「普通の」人間 ~ 本来の自己を選ぶ自由

『進撃』における人種差別 実存主義によれば、普通の人間のデフォルトは非本来性、すなわち、本来の自己を見失っている状態であるという話はしました(3.3)。 この非本来性という状態そのものは、善でも悪でもありません。 でもそれとは別に、本質的に邪悪だと呼ぶべき「普通の」人々の状態もあります。 それは人種差別(…