終わりの後を生きること——『葬送のフリーレン』における時間の二重性

物語はすでに終わっている 『葬送のフリーレン』という作品を前にして、私たちは奇妙な居心地の悪さを覚える。それは物語が面白くないからではない。むしろ逆だ。あまりにも「正しい」場所から始まっているからこそ、私たちは自分がどこに立っているのかわからなくなる。 勇者ヒンメルは魔王を倒した。世界は救われた。パ…