ウォン・カーウァイが描く「時間」と「愛」──『花様年華』『2046』を読み解く

実現しなかった愛が刻む、永遠の「もうすぐ」 香港の映画監督ウォン・カーウァイほど、時間というものの手触りを映像で表現することに執着した作家はいないだろう。彼の代表作である『花様年華』と『2046』を観るとき、私たちは単に物語を追っているのではない。時間そのものが持つ質感、その粘度、そして取り戻せないもの…