「虚」の極地に到達した

8月5日14時半頃、突然の事だった。白血病の寛解導入療法期間中で、体調は決して悪くなかった。 身体があって、視界もあって、意識があって、そして何もなくなった。 「何もない」と思える思考能力もあるのに、何もない。 自分の中に自分がいなかった。ただ、その瞬間、世界から自分が消えていた。 臨死体験とも違う。死に…