すべての見えない都市:イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』について、五十五のメモ

イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』(米川良夫訳、河出文庫)を読んだ。大いに感銘を受けた。具体的な感想はまたどこかで書くとして、ひとまず、生涯最良の小説のひとつに挙げて後悔はないだろうと思う。けれどもそれほどに素晴らしい小説なのに読んだ端から忘れてゆくので、あとで読み返せるように、登場する五十五の…