「成金時代」に浮かれる戦前日本が直面した『貧乏物語』

日本経済にとって第一次世界大戦は「天祐」であった。船舶需要急増や欧州産業の停滞により、日本の工業化を大きく促進し、未曾有の好景気を迎えた。資産を築いた「成金」も多く生まれた。しかし一方で、どれだけ経済発展しようとも「貧乏」は解決されないという問題に、日本は直面することになる。