私の内部と外部

*寺田寅彦、存在の読み替えについて第12回 では、科学によって存在からとり除かれた、私が現に目の当たりにしている、川の流れる姿、舞台中央のソリストの姿、レモンの黄色、現に聞いているトランペットの音、現に嗅いでいる花の香り、現に味わっているレモンの味、身に感じている熱さ、手にもった荷物の重みは何だという…