いざ、にぎり飯を口に運ぼうとするそのとき、手がとまるほどの激震が走る

*あたらしい知覚論をください第4回 科学は松の木や蟬の声を、俺が歩み寄っても「これひとつとして違いを見せることのないもの」とするために、つまり存在を、「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに逐一答えるものから、無応答で在るものへとすり替えるために、いま見たようにして、存在の実際の…