特別稽古

一年前の雪の日から丁度一年ぶりに先輩が稽古に来た。 ふと、これが本当の終わりか、と思った。この一年、知らぬ間に、喪失したものを埋めてやりくりして来たことに気づいた。稽古は結局、記録のみ。何かよくわからない違和感のまま、五時半すぎに道場を出て、母の見舞いに行った。 中一の姪っ子のことを、今度大学生かと…