『エンパイア・オブ・ライト』観客を照らす光こそが映画なのだ 劇場映画批評115回

これまでにあった"映画についての映画"は、言ってしまえば「映画の力を信じる人」によって撮られた作品である。映画とは人生だと、映画とは魔法だと、映画は人や現実を変えうると、実感を以て言い張れるもの達の映画だ。 だが、本作は日常にあるただの"映画"として描く。だから本作は廃れゆく劇場の栄枯の話にはならないし…