『マザーズ』境界線の前身,祝福の是非 劇場映画批評第36回

今回紹介するのは、アリ・アッバシ監督長編一作目『マザーズ』です。アリ・アッバシ監督といえば長編2作目の傑作『ボーダー』を連想するでしょう。この度「未体験ゾーンの映画たち」の枠で本邦初公開された本作は、『ボーダー』を踏まえて観に来る人も多いはずで、自分もその一人です。 デンマークのような北欧の雄大な自…