世界史上、皇帝が教皇に屈した事件として有名なカノッサの屈辱。その後、皇帝と教皇の関係はどうなったか。

カノッサの屈辱といえば世界史でかなり有名な事件の一つ。神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世とローマ教皇グレゴリウス7世は、教会の高位聖職者の任命権(聖職叙任権)を巡って対立していた。この問題は、教会が自己の独立性を保つためには教皇が聖職者を任命するべきだとするグレゴリウス7世と、皇帝がその権利を保持すべき…