旧香港上海銀行長崎支店記念館~海沿いの洋館が留めた舶来の空気・人々の名残|長崎一人旅(2)

電気軌道を降り、グラバー園に向かって大浦海岸通を歩いていると、左手の側に灰色をした重厚な、金庫じみた風采の建物があるのに気がついた。入口のある正面は長崎湾に向いていて、他に目立つものは少ない。その横に立つ、ガス灯を模した街灯のある一角だけを切り取れば、辺りは明治の面影を色濃く残す風景に様変わりする…