レイ・ブラッドベリ《何かが道をやってくる》怪しい移動遊園地、幼少期の転機|ほぼ500文字の感想

ブラッドベリは幼少期から、遊園地や道化師がもたらすイメージを恐れつつ、心の一部を囚われてきた。怪しげな存在に翻弄される2人の少年・ジムとウィルはある意味で著者の分身ともいえる。原題にある"Something Wicked"……何か邪悪なもの、というのはシェイクスピアの作品「マクベス」からの引用。では、作中で移動遊園地と…