映画『炎上』あらすじと解説/三島由紀夫の『金閣寺』を市川崑が市川雷蔵主演で映画化。国宝に火をつけた青年の心理を追う

三島由紀夫が1956年に発表した小説『金閣寺』は、金閣寺の美に取り憑かれた学僧がそれを放火するという1950年に実際に起きた事件に着想を得たもので、読売文学賞を受賞しベストセラーとなった。 人間の心理をこと細かに描き映像化不可能と呼ばれた作品を市川崑監督が果敢に映画化。金閣寺側が映画化に難色を示し、なかなか…