「健康情報」はなぜ特別扱いなのか――個人情報保護法から見た医療データ
日本の医療データ法制を語るとき、どうしても特別扱いされるのが「健康情報」です。病歴や検査値、服薬履歴、精神疾患の有無、難病の診断といった情報は、外部に漏れた瞬間に患者の人生に深刻な影響を与えかねません。個人情報保護法は、こうした情報を「要配慮個人情報」として位置付け、通常の個人情報より一段厳しいル…