短くて愛おしいショートストーリー『彼女とセミの共通点』

『彼女とセミの共通点』 作:コピ ケヤキ並木も秋の気配に。落ち葉の絨毯は、僕の足取りを重くした。夏が短すぎて、セミもなき忘れたのではないのか? 普段は滅多に寄らない果物店に入った。好みを思い出せないが、きっと何でも食べるだろう。僕は、彼女が入院している病院へと向かった。 病床から身を起こした彼女が笑顔…