磯田道史 著『日本史を暴く』より。教科書にはない史実を学び、授業に役立てよう。

日本では修学旅行は明治十年代から師範学校などで始まった。最初は「長途遠足」などと言っていたが、明治二十年に『大日本教育会雑誌』に「修学旅行」の文言が登場。翌年、「尋常師範学校設備準則」で、修学旅行は「定期の休業中に於て一ヶ年六十日以内」で行うことが定められ、師範学校で修学旅行が公式化したとされる。…