三浦英之 著『沸騰大陸』より。外に出よう。

そんな彼らの発信するニュースや写真を目にするたびに、私は彼らに対する尊敬の念と同時にある種の安堵感のようなものを覚えた。 自分は決して一人ではない――。 サン=テグジュペリが砂漠で墜落し、一滴の水も飲めずに砂の大地をさまよい歩き続けていたときに、遭難しても生きることを諦めなかった僚友のことを考え続ける…