ブレイディみかこ 著『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』より。管理職も大変だよねって、その考え、違うから。

つまり、被害者役の参加者たちは、まさに「他者の靴を履く」ことによって健太郎の被害者の心情を想像しながら、同時に自分自身の被害者たちの靴も履いているのだ。そして彼らから被害者としての怒りや恐れをぶつけられている健太郎は、最初はまるで自分自身の役を演じるように冷静に反応しているが、徐々にその「鉄仮面」…