映画『天国にちがいない』(エリア・スレイマン監督作品)より。わかりやすい授業よりも、わからなさを基調とした授業を。

主人公はこうしてナザレに戻って来る。退屈で凡庸な隣人たちの顔を毎日眺めながら、生きていくしかない。結局、世界のどこにいっても、パレスチナに真面目に関心を持っている人などいない。その癖、誰もがパレスチナ人と同じように、監視され、見えない抑圧のなかで生きている。全世界がパレスチナになってしまったかのよ…