日垣隆 著『つながる読書術』より。コロナの夜長に、つながる読書を。

私自身が「本読み競争」に参加したのは高校三年の三月からです。それまで書店で本を買ったこともなく、本好きの姉にバカにされていました。「本を読まない男に価値はない」と宣告されたときは、「多感な年頃のかわいい弟に、こんな言葉を投げつけるとは」と少々落ち込みましたが、今思えばこれは、神田川くらいには深い姉…