本田由紀 著『教育は何を評価してきたのか』より。コロナ禍を奇貨として、教育の「中身」や「形」を変えよう。

なお、日本の教育の問題点として繰り返し指摘されてきた事柄として、「教育格差」がある。確かに、生まれ落ちた家庭の経済的・文化的・時間的・社会関係的な資源が多いか少ないかによって、子ども世代の教育達成に明確な差がついていることは、日本でも主に教育社会学の分野で様々なデータを用いて検証してきた。ただし、…