藤原正彦 著『心は孤独な数学者』より。孤独の中で好きなことに没頭する。ピンチをチャンスに!

ウールズソープ村に帰省していたこの時期に、二十代前半の青年ニュートンは、何と微積分法、光と色に関する理論、万有引力の法則という、三つの大理論の端緒を発見したのである。ペストによる大学閉鎖が、若き天才を雑務から解放し、孤独の中で研究に没頭するという絶好の機会を絶好の時期に与えたのである。(藤原正彦『…