猪瀬直樹 著『ミカドの肖像』より。西武って、何だ。子どもの頃の「問い」を大切に。

天皇をミカドという言葉に置き換えてみると、さながら外国人のように日本及び日本人の特殊な生態をつかみとることができはしまいか。 ついでに、彼らの鏡に映じた天皇制の痕跡を丹念に蒐集したらどうか。 そう考えて、僕はヨーロッパを「巡遊」したのだった。自分の眼と耳で見聞きしたさまざまな事柄が天皇制という抽象的…