神保哲生、宮台真司 著『増税は誰のためか』より。未来のために、教育にお金を。

日本では、小中学生の「塾通い現象」が広がるのが1970年あたりで、75年頃から家計における教育費が増えてきます。この時期に進んだ「日本的学校化」のメカニズムは、どう考えても社会貢献的動機を欠いているんです。「学校化」とは、成績という一元的な尺度で、家族や地域や社会全体が覆われてしまうことを指します…